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NMNと糖尿病について
来源: | 作者:科技前沿 | 发布时间: 963天前 | 343 次浏览 | 分享到:

今回NMNを摂取することで、糖尿病にどんないいことがありそうなのか、これからご紹介していきます。

糖尿病ってなに?

糖尿病は代表的な生活習慣病に分類される、血液中の糖分が通常よりも高くなってしまう病気です。

身体のすべての細胞が糖分をエネルギーとして利用しており、生きていく上で欠かせない栄養素である糖分ですが、血液中の糖分が多すぎると過剰な糖分が身体中で悪さをすることで各組織にダメージが起きてしまいます。通常ですと血糖値は高すぎず、低すぎず、常に一定になるように厳密に制御されています。例えば肝臓は糖分が足りなくなると、それまで蓄えていたグリコーゲンと呼ばれる多糖類を分解し、血液中に糖分を放出することができます。膵臓から分泌されるインスリンというホルモンは肝臓や筋肉、脂肪に糖分を吸収するよう命令し、食事の後の上昇した血糖値を低下させる働きがあります。このような、血糖値の維持がうまく機能しなくなった時、糖尿病と呼ばれる病気を発症します。

平成30年度の厚生労働白書によると、日本で1000万人を超える人が糖尿病が強く疑われる人に分類されており、糖尿病の疑いがある人を含めると2000万人にも登ります。正常なコントロールから外れて、あふれ出た血糖は身体中様々な血管を障害し様々な臓器の機能低下を引き起こします。また病気の初期は自分で気づくことは困難な非常に怖い病気であり、私たちが生活習慣に気をつけなければならない大きな要因です。

NAD+/NMNとは?

NAD+はニコチンアミド・アデニンジヌクレオチドの略で、生体内エネルギーの通貨であるATPの次に身体に重要な成分と言われるくらい、生きていくのに必須の成分です。糖であるグルコースを分解してATPを作り出す過程で使われる物質で、それ以外にもタンパク質合成、脂質代謝、壊れた遺伝子を修復する場面や老化に重要な役割を果たすサーチュインが働く際といった様々な場面で使われています。NAD+は体の中ではアミノ酸の一種トリプトファンやビタミンB3(ナイアシン、ニコチンアミド)を元に作られます。NAD+の合成に最も重要と言われるNAMPTと呼ばれるニコチンアミドからNAD+を合成する酵素は加齢とともにどんどん少なくなります。またCD38と呼ばれるNAD+を分解する酵素も存在し、この分解する働きが加齢とともに増加します。年とともに壊れた遺伝子を修復する必要性も増すため、NAD+が使われる場面も増えます。これら複合的な原因が重なり合い、加齢に伴う各組織のNAD+量が減少を引き起こし、NAD+の重要性からこの低下が様々な組織で機能不全を引き起こすと考えられています。

NMNはニコチンアミドモノヌクレオチドの略で、このNAD+の直前の前駆体です。NMNはこのNAD+の減少を抑制する可能性がある物質として近年注目され、その抗老化作用を追求する研究が世界中で数多く行われています。

NMNの糖尿病に対する作用?

2011年、ワシントン大学医学部吉野先生、今井先生らのチームによりNMNが糖尿病での血糖値制御不全を改善させる可能性があることが初めて報告されました(文献1)。糖尿病を引き起こす原因としては遺伝的なものの他、高カロリー高脂肪含有の食事を長く摂ることや加齢そのものがリスクとなることが知られています。この論文によると、高脂肪食をマウスに食べさせると、肝臓や脂肪のNAD+レベルを低下させることが示されました。このことはヒトでも普段から脂肪分の高いファストフードばかり食べていると組織中のNAD+量が少なくなってしまうことを示唆するものと考えられます。マウスでは加齢によっても血糖値維持に重要な膵臓、肝臓、脂肪、筋肉でNAD+量が減少することも示されました。高脂肪食を食べさせて耐糖能異常を引き起こさせたマウスに500 mg/kgのNMNを投与し、NMNの耐糖能に対する効果を調べました。グルコースを投与して血中のグルコース量が低下する様子を調べるグルコース負荷試験を行った結果、NMNを投与していない対照群に比べて耐糖能異常が雌では大幅に、雄では雌に比べて軽微ですが統計的に有意に改善されました。雌マウスではインスリン負荷時の血糖値の低下がNMN投与によってより低下する結果が認められており、この結果はNMNが血糖の取り込み促進を示しています。以上の結果はNAD+がインスリン分泌やインスリンによって引き起こされる糖の取り込み、利用に重要な物質であること、肝臓や脂肪にNAD+量の低下が耐糖能異常を引き起こす一因となっており、その低下を抑制することが耐糖能異常の改善につながる可能性を示しています。